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今週も引き続き刻み中です!2019年3月26日
こんばんは、三宅建築工房、大工のユアサです。
今週も先週に引き続き、刻みの真っ最中です!
まず、最初の写真は、刻みの加工の終わった土台や桁、梁です。こう見ると複雑な加工に見えますね!
そこで……
アップで撮ってみました!
変な形ですね(笑)
これは『腰掛け鎌継』といいます。
先週の蟻継と同じく、組むと引っ張っても抜けません。
先っぽの首の部分が抜け止めとなって引っかかります!
ちなみに上の写真は男木といい、
正直、刻み手としては蟻継よりも面倒臭いです(笑)
しかし!継手部分の距離が長いので、組んだ時も材料同士が真っ直ぐ繋がり、まるでもともと1本の材料だったかのように………
まぁ、それは言い過ぎですがとにかくよく使われる継ぎ手です(笑)
話は変わりますが……
この継ぎ手の位置や柱のホゾ穴の位置を棟梁が間違えて墨を付けてしまっては元も子もありません。
そこで、どうやって棟梁が正確な墨を付けているか、どのようにして寸法をとっているか、
今、このブログを読んでくださっている方に特別に公開します!他では絶対に言わんといて下さいよ!
その秘密がこれです!
この1本の棒、これなんです。
『間竿(けんざお)』といいます。
合ってるかどうか知りませんが、間竿の間は尺貫法の単位から来ていると思います。気になる方はご自分でお調べください(笑)
…よく見ると細かく寸法が書いてあります。
メジャーでいちいち測っていては寸法を読み間違えたり、気温の変化によって、微々たるもんですがメジャーが伸び縮みして寸法が変わったりします。
そういうことを避けるために棟梁が間竿を作り、その間竿で寸法を出して全ての部材へ墨を付けていきます。大工はシビアなんです(笑)
アナログな感じがしますが一番間違いがなく、正確です!
今日は大工のとっておきの秘密を教えてしまいました…ここだけの話にしておいてください(笑)
ご覧いただき、ありがとうございました!
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