Atelier.M

シュークリーム
2014年11月25日

 

高校生は試験中。

朝のお弁当作りから解放され、

この数日、朝をゆっくりと感じます。

ちょっと寂しいような。

 

『シュークリームが食べたい』

 

最近はあまりおやつを食べる時間も無く、

リクエストもありませんでしたが、

久しぶりのご所望にお応えしまして、

シュークリーム、作りました。

 

shu-suwan1

shu-suwan2

 

このシュークリームのレシピは、

40年近く前に小学生だった私が、

このお菓子を、初めて作ったときのレシピ。

月日が経ち、

本は、もうボロボロです。

でも、シュークリームを作るときは、

いつもこのレシピ。

特に味が良いわけでもなく、

今のレシピより、ずいぶん簡素なシンプルなレシピですが、

一番膨らむ気がして、いつもこれです。

小さいころは、近くにお店がなく、

洋菓子にあこがれて本を真似てよく作りました。

 

あの日も。

転校した友人と久しぶりに会う約束の日、

このお菓子を渡したくて、朝から奮闘。

なぜか膨らまず、5回目の失敗で泣きながらあきらめ、

うな垂れていると、

洗濯物を干していた母が上がってきて、

『6回目に、上手にできるかもしれないのに、何で泣くの?』と、

真顔で私に言いました。

実に6回目の生地が、

オーブンのガラス越しに膨らんでくる様子を、

40年近く経った今でもよく覚えています。

 

クリームを入れ、その頃流行っていた籐のバスケット

(同年代の方は懐かしいですよねヽ(^。^)ノ)

に詰められるだけ詰めました。

時間はギリギリ。自転車で、急ぎ友人のところへ。

待ち合わせ場所の、図書館のロビーで開けると、

渾身のシュークリームは、

結構な数つぶれていて、

もう笑うしかなかったですが、

本当は、ひっくり返って泣きたい気持ちでした。

 

それにしても、

シュークリームに似たお饅頭を、

家族は、どのくらい黙って食べてくれたんだろう。。。と、

このお菓子を作るたびに思います。

 

 

 

 

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